「Logic Pro」でサポートされるサラウンドフォーマットについて

このセクションでは、サポートされるサラウンドフォーマットの概要を説明します。

Quadraphonic サラウンドフォーマット

Quadraphonic サラウンドフォーマットは、フロント左右およびリア左右(左サラウンドと右サラウンド)として配置される、4 つの全帯域チャンネルで構成されます。古くから音楽配信に使用されているフォーマットです。このフォーマットでリリースされた最も有名な曲といえば、マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」でしょう。

Figure. Illustration of Quadraphonic surround format.

LCRS サラウンドフォーマット

LCRS とは、左(L)、センター(C)、右(R)、サラウンドチャンネル(S)の頭文字を合わせたものです。これはDolby Pro Logicフォーマットを基にしています。サラウンドチャンネル(リスナーの真後ろに配置)は、帯域を制限(高域をカット)したモノフォニックチャンネルです。

Figure. Illustration of LCRS surround format.

5.1(ITU 775)サラウンドフォーマット

5.1(ITU 775)はいくつかのサラウンド標準規格で使用されています。5.1は最も一般的なサラウンドフォーマットで、おそらく使用する機会も最も多いでしょう。5.1チャンネルは、左、センター、右、左サラウンド(リア左)、右サラウンド(リア右)、LFEで構成されます。

Figure. Illustration of 5.1 surround format.

6.1(ES/EX)サラウンドフォーマット

6.1(ES/EX)フォーマットはDolby Digital EXまたはDTS ESで使用されます。6.1チャンネルは、左、センター、右、左サラウンド、サラウンド(リアセンター)、右サラウンド、LFEで構成されます。

Figure. Illustration of 6.1 surround format.

7.1(3/4.1)サラウンドフォーマット

7.1(3/4.1)は、5.1のスピーカー構成に2つのサイドチャンネル(左ミドルと右ミドル)をリスニング位置のすぐ左と右に追加したものです。このフォーマットは大型のシアター用に開発されたものです。

Figure. Illustration of 7.1 surround format.

7.1(SDDS-Sony Dynamic Digital Sound)サラウンドフォーマット

7.1(SDDS—Sony Dynamic Digital Sound)は、5.1に2つのスピーカー(左センターと右センター)を追加したものです。ほかの7.1フォーマット同様、このフォーマットも大型シアター向けに開発されたもので、Sonyのデコード/再生ハードウェアを使用します。

Figure. Illustration of 7.1 (SDDS) surround format.