サラウンドを使って作業する

「Logic Pro」にはサラウンドの処理およびミキシングに関する豊富な機能が用意されており、主要なサラウンドフォーマットもすべてサポートされています。あらゆるオーディオ信号を位置的にミキシングして、サラウンド空間の任意の場所に配置できます。オーディオチャンネルストリップおよび音源チャンネルストリップにサラウンドプラグインを挿入し、これをサラウンドの AUX または出力にルーティングできます。

「Logic Pro」でサラウンドプロジェクトを作成する際、マルチ・チャンネルオーディオとして入力されたものはインターリーブ形式のマルチ・チャンネルファイルとして記録されます。スプリット形式のマルチ・チャンネルファイルを読み込んだ場合は、自動的にインターリーブ形式に変換されます。形式の一致しない信号のアップミックスやダウンミックス(たとえばモノをマルチモノへ、またはステレオをサラウンドへ)も可能なため、サラウンドプロジェクトではどのようなオーディオ素材でも使用できます。ほとんどの場合、アップミックスやダウンミックスは自動的に実行されますが、必要に応じて手動でも実行できます。マルチ・チャンネルのプロジェクトは、スプリットおよびインターリーブ形式のサラウンドファイルとしてバウンスできます。

サラウンドのエンコードやデコードは、「Logic Pro」では行われません。サラウンドファイルのエンコードは「Compressor」で実行できます。詳しくは、「Compressor」のマニュアルを参照してください。

重要: 「Logic Pro」でサラウンドを操作するには、選択したサラウンドフォーマットに必要な数の出力チャンネル(たとえば、5.1 サラウンドフォーマットを使用する場合は 6 個の出力チャンネル)を持つオーディオインターフェイスが必要です。また、ミキシングの際に各チャンネルの音を聴くには、それと同じ数のスピーカー(および適切なチャンネル数のアンプ)も必要です。