録音した MIDI データから譜面を作成する

伝統的な楽譜の記譜法は、音楽の内容をおおまかに示しているにすぎません。実際の演奏は、演奏者による音符の解釈によって大きく変わってきます。たとえば、4 分音符の長さが本当にちょうど 1 拍分ということはほとんどありません。

メトロノームクリックに合わせた演奏をリアルタイム録音した MIDI リージョンのリズム解釈にも同じ問題があります。特に、「Logic Pro」では、MIDI イベントを 4 分音符あたり 960 ティックの分解能で録音しているということを考えれば、なおさらのことです。メトロノームクリックの拍子にぴったり合わせて強拍を演奏している演奏者はいません。

スコアエディタの表示パラメータを使うと、元の MIDI リージョンの再生(および音の雰囲気)には影響を与えずに、譜面の外観を整えることができます。リージョンごとに異なる表示設定を利用できます。

その際、印刷した譜面の状態を考慮に入れる必要があります。完成品のイメージは、曲にふさわしい表示設定を決める場合に役立ちます。

適切な表示パラメータがなさそうなリージョンは、ハサミツールで分割してください。この操作は MIDI 再生には影響しませんが、分割によってできた短いリージョンに異なる表示パラメータ(表示クオンタイズ)を割り当てることができます。

分割されたリージョンは分かれていますが、隣接しているため、スコアでは連続した譜表として表されます。

一般的な作業のヒントとして、表示の設定を変更する前に、あらかじめ MIDI リージョンを結合して(または、空のリージョンを挿入して)MIDI リージョン間のギャップを埋めておくことをお勧めします。リージョンがない場合、スコアエディタには何も表示されす、スコア上は空白のままになります。