オートメーションモードを設定して、オートメーショントラックの処理方法を指定します。基本的に、オートメーションは、オフ、読み出し中、書き込み中のいずれかの状態になります。チャンネルストリップごとに、オートメーションモードを設定できます。
トラックヘッダのオートメーションモードメニューで、モードを選択します。
ミキサーまたは「アレンジ」ウインドウのチャンネルストリップのオートメーションモードメニューで、モードを選択します。
Option キーを押しながら、ミキサーまたは「アレンジ」ウインドウのチャンネルストリップのオートメーションモードメニューで、オートメーションモードを選択します。
ミキサーで、Shift キーを押しながら名前をクリックしてチャンネルストリップを複数選択します。
選択したうちの 1 つのチャンネルストリップのオートメーションモードメニューで、オートメーションモードを選択します。
オートメーションモードを設定するには、以下のキーコマンドを使用します:
現在のトラックオートメーションを切り替える:オフ/Read
現在のトラックのオートメーションを Read に設定
現在のトラックオートメーションを切り替える:Touch/Read
現在のトラックオートメーションを切り替える:Latch/Read
現在のトラックオートメーションを切り替える:Write/Read
全トラックのオートメーションをオフに設定(デフォルトの割り当て:Shift + Control +コマンド+ O キー)
全トラックのオートメーションを Read に設定(デフォルトの割り当て:Shift + Control +コマンド+ R キー)
全トラックのオートメーションを Touch に設定(デフォルトの割り当て:Shift + Control +コマンド+ T キー)
全トラックのオートメーションを Latch に設定(デフォルトの割り当て:Shift + Control +コマンド+ L キー)
全トラックのオートメーションを Write に設定
すべてのチャンネルストリップに以下のオートメーションモードを選択できます:
「オフ」モードでは、現在のトラック・オートメーション・データを削除せずに無効にします。オートメーションデータの書き込み、読み出し、再生のいずれも行われません。オートメーションを「オフ」モードにしている場合、アレンジ領域でトラック・オートメーション・データを編集すると、オートメーションモードが自動的に「Read」モードに切り替わります。これにより、編集中のデータが再生されます。
再生中にトラックオートメーションを録音するようなことがある場合、アレンジをしながらミックスをオートメーション録音すると混乱するので、「オフ」モードがデフォルト設定になっています。
「Read」モードでは、既存のオートメーションデータを使って、現在のトラックを自動処理します。
「Read」モードでは、チャンネルストリップのコントロールを動かしても、外部のオートメーションコントローラを使用してもデータは変更されません。
「Touch」モードでは、「Read」モードと同様にオートメーションデータを再生できます。
チャンネルストリップまたは外部の(操作感知型)オートメーションコントローラを操作すると、有効なパラメータの既存のトラック・オートメーション・データが、コントローラの動きに置き換わります(ただし、フェーダーまたはノブの操作に限る)。コントローラを放すと、オートメーションパラメータは元の値(録音時の値)に戻ります。パラメータが元の録音時の設定に戻る時間を設定するには。「Logic Pro」>「環境設定」>「オートメーション」>「ランプタイム」と選択します。
「Touch」モードはミキシング作業に最適です。ハードウェアのミキシングコンソールのフェーダーを実際に操作しているかのように操作できます。オートメーションを有効にしておけば、ミックスをいつでも修正し、品質を高めることが可能です。
「Latch」モードの動作は基本的には「Touch」モードと同じですが、「Logic Pro」が再生(または録音)モードのときは、フェーダーまたはノブを放すと、既存のオートメーションデータが現在操作中の値に上書きされます。
パラメータの編集を完了または終了する場合は、再生(または録音)を停止します。
「Write」モードでは、再生ヘッドの進行と同時に既存のトラック・オートメーション・データが消去されます。
ミキサー(または外部機器)のコントロールを操作すると、その動きが記録されます。操作しない場合は、再生ヘッドが移動するにつれて既存のデータが消去されていきます。
警告: 「Write」モードとその設定について、音量フェーダーの情報だけを消去するときに、誤ってパン、バス、およびプラグインなどのオートメーションデータを消去しないように注意してください。
以下のいずれかの操作を行って「オートメーション」環境設定を開きます:
「Logic Pro」>「環境設定」>「オートメーション」と選択します(または「オートメーション環境設定を開く」キーコマンドを使います)。
「アレンジ」ウインドウのツールバーの「環境設定」ボタンをクリックし、ポップアップメニューから「オートメーション」を選択します。
「作成するオートメーション」セクションでチェックボックスを選択します。
「“Write”モード切り替え」メニューで、「Write」操作の実行後に切り替わるモードを指定します。
「Logic Pro」のトラックオートメーション機能を使う場合は、「Write」モードにする必要はめったにありません。主にオートメーションモードの選択を完了させます。オートメーションデータを簡単に消去するには、「トラック」>「トラックオートメーション」>「選択したトラックのすべてのオートメーションを削除」(または「すべてのオートメーションを削除」)と選択します。
初期のアナログ・ミックス・オートメーション・システムでは、新しいプロジェクトの開始時に、テープからオートメーションデータを削除するには、「Write」モードにするほかに方法がありませんでした。「トラック」>「トラックオートメーション」と選択したところにある「末尾に書き込む」コマンドと「右ロケータに書き込む」コマンドについては、詳しく説明するまでもありません。一方はトラック・オートメーション・データをプロジェクトの末尾に書き込むコマンドであり、他方は右ロケータの位置に書き込むコマンドです。