スクラブ再生では再生ヘッドの位置にあるリージョンのオーディオと MIDI 信号を聞くことができるので、特定の音のイベントを見つけるのに便利です。これを利用すると、オーディオリージョンをカットする前に特定のキックやスネアヒットなどに簡単に狙いを定めることができます。
メモ: MIDI のスクラブ再生を実行するには、「ファイル」>「プロジェクト設定」>「MIDI」>「一般」と選択し、「アレンジ上でオーディオをスクラブ」を選択しておく必要があります。
スクラブしたい部分が最もよく見えるような拡大/縮小レベルに設定します。
トランスポートバーにある一時停止ボタンをクリックします。
アレンジ領域またはバールーラで再生ヘッドをクリックしたまま、プロジェクトで聞きたい各パートで、スクラブ再生させたい速度で前後に動かします(または、「スクラブ巻き戻し」キーコマンドおよび「スクラブ早送り」キーコマンドを使います)。
オーディオデータおよび MIDI データの再生は、スクラブ時に完全に同期します。
メモ: アレンジ領域のリージョンを(ハサミツールで)分割する際、スクラブ再生は自動で有効になるため、カット位置の特定が容易になります。
次のリストでは、スクラブ再生とリージョン選択との関係について説明しています:
リージョンがまったく選択されていない場合、すべてのリージョンがスクラブ再生されます。
特定のオーディオリージョンを 1 つ選択した場合、そのリージョンだけがスクラブ再生されます。
別々のトラック上にある複数のオーディオリージョンをドラッグまたは Shift キーで選択した場合、選択したオーディオリージョンだけがスクラブ再生されます。
選択状況に関係なく、MIDI リージョン(ソフトウェアおよび外部の MIDI)は常にスクラブ再生されます(ただし「アレンジ上でオーディオをスクラブ」プロジェクト設定が有効な場合)。
すべてのトラックおよびリージョンでのミュートまたはソロの設定状況によって、スクラブ時の聞こえかたが変わります。そのため、これを利用してオーディオの各パートを別々にスクラブ再生できます(または特別なソフトウェアや外部 MIDI 音源トラックを使うこともできます)。