リージョンを選択する

リージョンに対して編集、機能、操作を実行するには、まずリージョンを選択する必要があります。別々のトラック上のリージョンや異なるタイプのリージョンも含め、1 つでも複数でもリージョンを選択できます。選択すると黒いバーがリージョンの上部に表示され、選択状態であることを示します。

Figure. Arrange area showing selected region.

「Logic Pro」には便利な選択方法がいくつもあります。詳しくは、さまざまな選択の仕方を参照してください。

リージョンの一部を選択する

以下のいずれかを使って、1 つまたは複数のリージョンの一部を選択したり編集したりできます:

  • マーキーツール。十字形をしています

    Figure. Marquee tool
  • バールーラのマーキーストライプ。バールーラの上部に細いマーキーストライプが表示されます

    Figure. Bar ruler showing marquee stripe.

    マーキーの内側にある領域だけが選択されます。つまりマーキーツールまたはマーキーストライプを使うと、既存リージョンの内側の選択または既存リージョンをまたいだ選択が可能になるということです。選択対象となる個所は、選択中のマーキーの領域です。選択範囲内では、削除、移動、カット、コピーなど、アレンジ領域のほとんどすべての編集オプションを実行できます。

メモ: リージョンに対してマーキーツールまたはマーキーストライプを使用する際、いったん操作が行われると、選択した領域が新しいリージョンになります。

選択した領域が音楽的に妥当な数値範囲にある場合、マーキーの選択矩形は一番近くて音楽的に妥当な位置に自動的にスナップします。スナップ分解能は現在の「スナップ」ポップアップメニュー設定で決まります。

マーキーツールを使ってマーキー選択を行うには
  1. マーキーツールを選択します。

  2. マーキーの長方形をドラッグして選択します。既存のリージョンの境界は無関係です。

    Figure. Arrange area showing marquee selection.
マーキーストライプを使ってマーキー選択を行うには
  1. バールーラの右端にある音符アイコンをクリックして、ポップアップメニューから「マーキーストライプ」を選択します。

  2. バールーラのこの領域をドラッグし、マーキーストライプの選択領域を指定します(選択したアレンジトラックにも表示されます)。

マーキー選択を解除するには
  • マーキー選択の外側をクリックします。

個々のトラックをマーキー選択に追加したり、マーキー選択から外したりするには
  • トラックリストで Shift キーを押しながらトラック名をクリックします。

マーキーの開始位置と終了位置を変更するには
以下のいずれかの操作を行います:
  • マーキーツールを使う:

    • Shift キーを押しながら上下左右に動かし、現在のマーキー選択を変更します。

  • マーキーストライプを使う:

    • マーキーの終了位置を変更するときは、←キーまたは→キーを使用します。

      デフォルトの「前のリージョン/イベントを選択、またはマーキーの終了位置を前のトランジェントに設定」または「次のリージョン/イベントを選択、またはマーキーの終了位置を次のトランジェントに設定」キーコマンドがあります。選択したリージョンの種類に応じて上記のように動作します(マーキーストライプが表示されているとき)。

    • マーキーの開始位置を移動するときは、Shift キーを押しながら←キーまたは→キーを使用します。

      デフォルトの「前のリージョン/イベントを切り替える、またはマーキーの開始位置を前のトランジェントに設定」または「次のリージョン/イベントを切り替える、またはマーキーの開始位置を次のトランジェントに設定」キーコマンドがあります。マーキーストライプが表示されているときに上記のように動作します。

マーキー選択全体を移動するには
以下のいずれかの操作を行います:
  • Shift キーを押しながら←キーを押します。デフォルトの「最初のオブジェクトを選択、またはマーキーの選択範囲を左に移動」キーコマンドです。

  • Shift キーを押しながら→キーを押します。デフォルトの「最後のオブジェクトを選択、またはマーキーの選択範囲を右に移動」キーコマンドです。

選択中のスナップモードで最大可能分解能にスナップするには
  • Control キーと Shift キーを押しながらマーキー選択を行います。

MIDI またはオーディオリージョンを編集するときに、現在の拡大/縮小レベルに応じてティックまたはサンプルにスナップします。グリッドを一時的に無効にするを参照してください。

トランスポートバーに表示のディビジョン値にスナップするには
  • Control キーを押しながらマーキー選択を行います。

MIDI またはオーディオリージョンを編集するときに、現在の拡大/縮小レベルに応じてティックまたはサンプルにスナップします。グリッドを一時的に無効にするを参照してください。

マーキー選択にロケータを設定するには
  • アレンジ領域で、「リージョン」>「ロケータをリージョンで設定」と選択します(または「ロケータをリージョン/イベント/マーキーで設定」キーコマンドを使います。デフォルトは Control + = キーです)。

こうするとリージョン全体ではなく、マーキー選択の範囲にロケータが設定されます。

マーキー選択の範囲外にあるリージョン部分をすべて削除するには
  • 「ロケータの範囲外またはマーキー選択範囲外のリージョンを切り取る」キーコマンドを使います(デフォルトは Control + C キーです)。

これを実行すると、選択されていないすべての領域がリージョン(一部がマーキー選択範囲である場合もあります)から取り除かれます。

アクティブなマーキー選択で再生する

アクティブなマーキー選択の左の境界から再生が始まり、右の境界で終了します。ただし、「Logic Pro」の実行中にマーキー選択を作成すると、マーキー選択の終わりに到達しても再生が停止しません。

アクティブなマーキー選択で録音する

マーキー選択がアクティブなときに録音を始めると、次のようになります:

  • 自動的にオートパンチモードが有効になり、マーキー選択に一致するようにオートパンチロケータが設定されます。マーキー選択が削除されます(オートパンチロケータに置き換わります)。

  • マーキー選択内のすべてのトラックが録音可能状態になり、それ以外のトラックはすべて録音が無効になります。

マーキー選択を使ってトラックのオートメーションノードを作成する

オートメーションデータをマーキー選択して編集するときは、マーキー選択の左右の境界にオートメーションノードが 2 つずつ自動的に作成されます。マーキー選択がオートメーションノードに変換されるので、すばやくオートメーションデータの定義と作成ができます。