ReWire アプリケーションを使って作業する

「Logic Pro」は、「Propellerhead Reason」などの Rewire 対応アプリケーションのホストとして機能します。

重要: 最初に「Logic Pro」を起動してから、ReWire アプリケーションを起動してください。

これらのアプリケーションを「Logic Pro」と一緒に開いておくと、同期したオーディオ情報はこれらのアプリケーションから「Logic Pro」のミキサーの Aux チャンネルストリップにルーティングされます。ミキサーでは、ほかのトラックとの合成、エフェクトの実行、新しいオーディオファイルへのバウンスが可能です。

実質的に、これら ReWire 対応プログラムの出力は、「Logic Pro」の内部オーディオデータとほとんど同じように処理されます。同期は自動的に行われるため、必要に応じて Aux チャンネルストリップを設定する以外は、アプリケーションを実際に「ReWire」(配線替え)する必要もありません。

ReWire 対応アプリケーションは、出力を「Logic Pro」にルーティングできるだけでなく、これらのプログラムで利用可能なソフトウェア音源を直接演奏、録音、再生することもできます。たとえば、「Propellerhead Reason」は、ラックに収められたシンセサイザーやサンプラーと同等の機能をソフトウェアで実現しています。

「Reason」のラックにある各シンセサイザーを直接演奏できるほか、これらのパートを「Logic Pro」の内部または外部 MIDI 音源と同じように、「Logic Pro」の MIDI リージョンとしてトラックに録音できます。

ReWire 経由の音源にアクセスするには
  1. アレンジ領域で外部 MIDI トラックを選択します。

  2. 「ライブラリ」タブで ReWire アプリケーションの名前(「Reason」など)をダブルクリックします。

    Figure. Open Library tab showing ReWire application name.

    ReWire 対応アプリケーションが開き、利用可能なすべての ReWire 音源のリストが「ライブラリ」に表示されます。

  3. 「ライブラリ」で音源トラックをクリックします。

ReWire で使用する Aux チャンネルストリップを手動で設定するには
  1. 「アレンジ」ウインドウの下部にある「ミキサー」ボタンをクリックします。

  2. ミキサーのローカルメニューバーで、「オプション」>「新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップを作成」と選択します。

  3. 必要な数の Aux チャンネルストリップを適切な形式、入力、出力設定で作成します。この例では、ステレオチャンネルストリップを作成して入力/出力 1 〜 2 にルーティングします。

  4. Aux チャンネルストリップの「Input」メニューで ReWire チャンネルを選択します。

RW チャンネルの各エントリーは、「チャンネル」メニューに表示されます。これらは個別の割り当てが可能であるため、ReWire 経由のチャンネルは「Logic Pro」のミキサーで特定の Aux チャンネルストリップにそれぞれルーティングできます。このミキサーには、ミキシングと処理の拡張オプションが用意されています。

ReWire の動作を設定するには
  1. 以下のいずれかの操作を行って「オーディオ」環境設定を開きます:

    • 「Logic Pro」>「環境設定」>「オーディオ」と選択します(または「オーディオ環境設定を開く」キーコマンドを使います)。

    • 「アレンジ」ウインドウのツールバーの「環境設定」ボタンをクリックし、ポップアップメニューから「オーディオ」を選択します。

  2. 「デバイス」パネルで、「Rewire の動作」ポップアップメニューから以下のいずれかを選択します:

    Figure. ReWire Behavior menu in the Devices pane in the Audio preferences.
    • 再生モード(低 CPU 負荷): このモードは、ReWire 経由でチャンネルをストリーミングする際に使用します。この設定は処理能力が少なくて済むため、ReWire 対応アプリケーションでトラックを再生する際に使用します。
    • ライブモード(高 CPU 負荷): このモードは、ReWire 音源(外部の ReWire 対応アプリケーションで実行する音源)をリアルタイムで演奏する場合に使用します。この設定は多くのシステムリソースを必要としますがレイテンシが緩和されるため、ReWire 対応音源が確実に演奏可能になります。