EVP88 のモデルパラメータを使用する

モデルパラメータは、現在選択中の「Model」に影響を与えます。

Figure. Model parameters.
  • 「Decay」ノブ: ピアノサウンドのディケイ時間を変更します。値が低いとサウンドのサスティンは短くなり、トーンピンの振動に対してダンパーが強く利くようになります。このパラメータの値を小さくすると、メイントーンが強調されて、トランジェントハーモニックより長い時間聞こえます。これは、音響的には、ピックを持つ手でエレクトリックギターの弦を押さえたときの効果とほぼ同じです。エレクトリックピアノも同じ方法で調節できます。値を大きく(長い設定に)すると、サスティンが長くなりダイナミックさが減少します。
  • 「Release」ノブ: キーを放した後にかけられるダンパーの強さを指定します。非常に長い設定に(「Release」値を大きく)しておくと、ピアノをビブラホンのように演奏できます。
  • 「Bell」ノブ: トーンの(非ハーモニックな)高音部のレベルを指定します。これは、クラシックなエレクトリックピアノのサウンドをエミュレートする場合に役立ちます。
  • 「Damper」ノブ: オリジナルの楽器で、ダンパーフェルトが振動中のトーンピンに触れたときに発生するダンパーノイズのレベルを設定します。
  • 「Stereo Intensity」ノブ: サウンドのステレオ空間に影響を与えます。高い値にすると、低音部は左チャンネルから、高音部は右チャンネルから聞こえます。奇妙で心地良いサウンドが作り出されますが、ビンテージのエレクトリックピアノの忠実な再現を目指している場合は、使用を避けてください。