EVB3 には、3 バンドイコライザ、リバーブ(残響)エフェクト、ペダル制御式のワウワウエフェクト、そして真空管アンプのオーバードライブサウンドをシミュレートするディストーション(歪み)エフェクトが組み込まれています。さらに、信号にレスリー・ローター・スピーカーのエミュレーションを加えることもできます。
EVB3 のエフェクト信号は次のような経路をたどります:オルガンの信号はまず、イコライザ、ワウワウ、ディストーションの各エフェクトを通ります。ここで加工された信号は次にリバーブへと送られ、最後にレスリー・ローター・エフェクトへと進みます。
「Effect Chain」ポップアップメニューで、以下のいずれかの設定を選択します:
ディストーション、ワウワウ、イコライザは、ペダルレジスタ対して個別にパイパスを設定できます。これにより、オルガンの低音部がワウワウエフェクトのためによく聞こえなくなってしまう現象を回避できます。ディストーションエフェクトをかけると、相互変調による雑音が発生する場合がありますが、これも回避できます。
「Effect Bypass」ポップアップメニューを「Pedal」に設定します。
「Effect Bypass」ポップアップメニューで「None」を選択すると、オルガンの出力全体が処理の対象になります。
ワウワウという名前は、これを適用したときの音の響きに由来します。これは、ジミ・ヘンドリックスがエレクトリックギターで効果的に使ったことで、よく知られるエフェクト(通常はペダルエフェクト)になりました。バンドパスフィルタやローパスフィルタのカットオフ周波数を、ペダルで制御します。場合によってはハイパスフィルタについても制御することがあります。ワウワウペダルはハモンドオルガンでも広く使われています。
「CC」ポップアップメニュー(またはチャンネルアフタータッチ)に表示された任意の MIDI コントローラ番号を選択して、ワウ・ワウ・エフェクトを制御できます。「Learn」機能を使って、受信するメッセージに対する応答をワウワウに指示することもできます。EVB3 の MIDI コントローラ割り当てについてを参照してください。
ワウ・ワウ・エフェクトをダイナミックな音楽演奏に活かしたい場合は、エクスプレッションペダルを MIDI マスターキーボードに接続することを考慮してください。マスターキーボードは、11 番の MIDI コントロールチェンジを送出できるようになっている必要があります。通常、これは演奏中に EVB3 の音量制御に使用されます。
「Expression」ノブ(銀色部分の「Volume」ノブの左にあります)の値を 0 に設定します。
「CC」ポップアップメニューで 11 番コントローラを選択します。
これで、エクスプレッションペダルを使ってワウワウのカットオフ周波数を調整できます。マスターキーボード側でこれ以上設定する必要はありません。手順 1 を省略してしまうと、EVB3 のメインボリュームとワウ・ワウ・エフェクトの両方の制御にエクスプレッションペダルが使用されます。
メモ: エクスプレッションペダルの使いかたについて詳しくは、キーボードのユーザーズマニュアルを参照してください。
「Range」ノブを調整します。
カットオフ周波数を大きく変化させたくない場合は、「Range」の値を小さくしてください。