Ultrabeat の構造を理解する

ほとんどのソフトウェアシンセサイザーは、1 つのプラグインインスタンスにつき、1 つのシンセサイザーしか起動できません。しかし、Ultrabeat は 25 種類の独立したシンセサイザーを自由に使うことができます。このようなシンセサイザーは、Ultrabeat では「ドラムボイス」と呼ばれ、ドラムとパーカッションのサウンドを生成するために最適化されています。

MIDI キーボード上での「ドラムボイス」の割り当てはシンプルで、最初の 24 個の各 MIDI キーが(下から順に)1 つのドラムボイスに割り当てられます。25 番目のドラムボイスは、25 番目のキーから上のキーに割り当てられるため、半音単位でサウンドを演奏することができます。

Figure. Assignment section.

Ultrabeat は、24 個のドラムパッドと複数オクターブに対応した内蔵キーボード(ポリフォニックの伴奏、ベース、または旋律に使用できます)を備えたドラムマシンに例えることができます。

Ultrabeat の 24 個のドラムパッドは、標準 MIDI キーボードの下側の 24 個のキー(MIDI ノート C1 〜 B2 の範囲)に割り当てられます。この MIDI ノートマッピングは、幅広く採用されている GM(General MIDI)の MIDI ドラムのノートマッピング標準と互換性があります。25 番目のシンセサイザーの範囲内の最低音は、C3 です。C3 以上のすべてのノートは半音階で演奏が可能です。

メモ: MIDI キーボードが 2 オクターブしかない場合やトランスポーズに対応していない場合は、ホストアプリケーションのトランスポーズパラメータを使用して着信 MIDI ノートをオクターブ 1 つ以上シフトできます。

重要: 説明を簡単にするために、また、ドラムマシンの例えを以降も使えるようにするため、本書では、個々のシンセサイザーをドラムサウンドと呼びます。ドラムキットは、このサウンドの組み合わせによって構成されます。