これらは、特に断らない限り Sculpture インターフェイスの上部にあります。
上方向と下方向のピッチベンド(MIDI キーボードのピッチベンドコントローラを使用)それぞれについて、個別に設定できます。
「Bender Range」の「Down」が「linked」に設定されている場合は、両方(上下)の方向に「Bender Range」の「Up」値が使われます。
メモ: 実際のギターの弦と同様に、弦に対してベンディングを行うと、単なるピッチベンドではなくモデルの弦の形状も変化します。
たとえばオルガンやピアノのように、多声(ポリフォニック)の楽器では同時に複数の音を出すことができます。旧式のアナログシンセサイザーの多くは単声(モノフォニック)であり、一度に 1 つの音しか出すことができません。これは金管楽器やリード(有簧)楽器によく似ています。とはいえ、多声楽器では真似のできない演奏方法が可能なため、多声楽器よりも不利だとは言いきれません。
「mono」モードを選択した場合、スタッカート奏法によって新しいノートが鳴るたびにエンベロープジェネレータがトリガされます。レガート奏法(キーを押さえたまま新しいキーを押す)の場合、エンベロープジェネレータがトリガされるのはレガートの最初のノートのみで、最後に押したキーを放すまで前の音が鳴ったままになります。
「legato」モードもモノフォニックの一種ですが、次の点が異なります:すなわち、スタッカート(あるキーを放してから次の音のキーを押す)で演奏した場合のみ、エンベロープジェネレータが再度トリガされ、次の音が出ます。レガート演奏では、エンベロープが再トリガされません。
どのモードでも、新しいボイスを割り当てるのではなく、ボイス(鳴っていてもいなくても)を同じピッチで再トリガするだけです。このため、特定のノートを複数回トリガすると、ノートオン時点でのモデルの現在の状態に応じて、音色がわずかに変動することになります。
Sculpture の弦が特定のノートに対してまだ振動している場合には、同じノートを再トリガすると、進行中の振動、つまり弦の現在の状態と干渉し合います。
重要: 振動中の弦が本当の意味で再トリガされるのは、振幅エンベロープのアタックスライダが両方とも 0 に設定されている場合だけです。いずれかのスライダがそれ以外の値に設定されている場合は、ノートを再トリガすると、そのつど新しいボイスが割り当てられます。Sculpture の振幅エンベロープのパラメータを使うを参照してください。
「Glide」パラメータは、ポルタメント時間を制御します。これは、ある音から次の音への移行にかかる時間です。
「Glide」パラメータの動作は、選択したキーボードモードによって異なります。
キーボードモードを「poly」または「mono」に設定し、「Glide」の値を 0 以外に設定すると、ポルタメントがかかります。
「legato」を選択し、「Glide」の値を 0 以外に設定すると、レガート奏法(あるキーを放さないまま次のキーを押す)で演奏したときのみポルタメントがかかります。レガート奏法で演奏しない場合、ポルタメントは動作しません。これは「フィンガードポルタメント」と呼ばれます。