EXS24 mkII の仮想メモリを設定する

最近のサンプルライブラリは数ギガバイトになるのが当たり前になり、精巧を極めた音源を実現しています。これらのサンプルライブラリはサイズが巨大なため、一度にコンピュータの RAM に格納することができないケースが少なくありません。

そのような巨大なサンプラー音源を使用できるように、EXS24 mkII にはハードディスクの一部を仮想メモリとして使用する機能があります。EXS24 mkII の仮想メモリ機能を有効にすると、オーディオサンプルの最初のアタック部分のみがコンピュータの RAM に読み込まれ、残りの部分はリアルタイムでハードディスクからストリーミングされます。

5 GB 以上の RAM を搭載し、32 ビットアプリケーションを実行するシステムでは、仮想メモリ機能により EXS24 mkII で専用のメモリを扱えます。64 ビットアプリケーションを実行するシステムでは自動的に、利用可能なすべてのメモリを扱えます。EXS24 mkII の高度な RAM 管理を参照してください。

EXS24 mkII の仮想メモリ機能は「仮想メモリ」ウインドウで設定します。

「仮想メモリ」ウインドウを開くには
  • パラメータウインドウの「options」ポップアップメニューを開き、「仮想メモリ」を選択します。

Figure. Virtual Memory window.
  • 「有効」チェックボックス: このチェックボックスを選択すると、EXS24 mkII の仮想メモリ機能が有効になります。
  • 「常に必要なメモリ容量」フィールド: 上記のパラメータに必要なメモリ要件を示します。ハードディスクが低速で「ハードディスクの記録頻度」の値が大きい場合は、より多くの RAM を仮想メモリに割り当てる必要があります。
  • 「パフォーマンス」セクション: ここには現在のディスク I/O のトラフィック、および時間内にディスクから読み出すことのできなかったデータの数が表示されます。ここに表示される数字が大きくなると、サンプルをディスクからストリーミングで読み込む際に音声が途切れる場合があります。「パフォーマンス」セクションの数値の上昇に気付いた場合は、「一般設定」で仮想メモリに割り当てる RAM の容量を増やしてください。それでも「パフォーマンス」の表示値が下がらず音声が途切れる場合は、お使いの Macintosh に RAM を増設することも検討してください。