グループ選択を切り替えるために使用できる、特定の MIDI イベントを定義することができます。定義したイベントがトリガされると、このグループに属するゾーンが再生され、ほかのグループ(別のイベントによって選択されるように設定したグループ)は再生されません。定義したイベントはサウンドを再生したり変更したりすることはなく、単にグループの選択切り替えとして動作します。
この機能は(指定した MIDI チャンネルの)MIDI ノート、コントローラ、およびピッチベンドのイベントと連動します。「グループを選択」コマンドの基準となるグループ番号を定義しておく必要があります。グループ番号の定義を行うと、グループを選択した際、そのグループに属するゾーンのみが再生され、そのほかのグループは再生されません。
たとえば EXS24 mkII で、2 つの弦楽器のサンプルグループを、1 つはスタッカートのサンプル、もう 1 つはレガートのサンプルとして自動的に切り替えたい場合は、「グループを選択」メニューで「ノート」を設定し、異なる MIDI ノートでこれらのグループをトリガするように設定します。そして、サウンドをトリガしないノートをリモートのグループ切り替えとして使用できるようになります。
「グループを選択」カラム右上隅の「+」記号をクリックすると、グループ選択の条件をさらに細かく設定できます。この例のような弦楽器のスタッカートとレガートのレイヤーでは、コントローラメッセージによってアーティキュレーションを切り替えるように指定することができます。この機能の使いかたについて別の例は、EXS24 mkII のピッチベンドとモジュレーション・ホイール・イベントを再マッピングするを参照してください。
「-」記号をクリックすると「グループを選択」の条件がなくなり、グループ選択の条件が広がります。